エッセイ

「すみません」を「ありがとう」に変えなくてもいいかもと思った話

ありがとう

日本人は「すみません」が多い

日本人はなぜか「すみません」と言うことが多い。

別に何も謝られるような事をしていないのになぜか「すみません」と謝られる。

よく例に挙げられるのがエレベーターに乗る時。

ボタンを押してあげたら「すみません」とか。

 

私も何かと「すみません」って言ってた。

数年前にネットか本か誰が言い出したかは分からないけど、「すみません」を「ありがとう」に変えようと配信する人が増えたと思う。

私もそれにはハッとさせられたし、実際に「すみません」を「ありがとう」に変えるように意識するようにしていた。

確かに、今は結構お礼を伝えたい時に「すみません」じゃなくて「ありがとう」と言えるようになってきたと思う。

 

「すみません!」というのが口癖の飲食店のおっちゃん、おばちゃんに出会った

「すみません!」というのが口癖の人と出会った。

一人は私の家の近くにある小さな唐揚げ屋さんのおっちゃん。

注文してお会計のお金を渡すと「すんません!」、唐揚げが出来上がって受け渡しするときも「すんません!」と元気よく言ういい感じのおっちゃん。

こっちは唐揚げを作ってもらった側なのになぜか謝られる笑

 

もう一人は岡山に昨日旅行にいった時にランチに寄った、洋食屋のおばちゃん。

料理を持ってきた時に「すみません〜!!カレーランチです〜!」

お会計の時も「すみません〜!!ちょうどいただきます!またどうぞ〜!」って物凄く元気に言ってくれる。

元気に明るく言うもんだから、「すみません〜!」って言葉も気持ちよく聞こえる。

 

ちなみにどちらのお店も美味しくて、お客さんも結構来てる人気店。

 

この二人の「すみません!」は「ありがとう!」がちゃんと伝わってくる

あれ?「すみません」って謝る言葉だから「ありがとう」変えよう!っていうのに私も意識して実践もしてたのに、なぜかこのおっちゃん・おばちゃんが言う「すみません!」は全く違和感がない。

その言葉に込められた「ありがとう!」が自然に伝わってくる。

「すみません」の本来の意味が変わって聞こえる。

 

その人らしさが出ていたら「すみません」を「ありがとう」に変える必要はないんじゃないかと思った

もし、このおっちゃん・おばちゃんの「すみません」を「ありがとう」に変えてみたら、逆にそっちのほうが違和感があるような気がした。

慣れたらなじむとは思うけど笑

このお二人は言葉では「すみません!」って言っても「ありがとう」がちゃんと伝わってるんだね。

その人らしさが出てるというか、「すみません!ってよく言うお店の人」っていう印象は凄く残った。

とにかく「すみません!」って言うのがその人らしくて、ずっとその言葉を言い続けてほしいとすら思って愛着が湧いてる。

 

もちろん、「ありがとう」という言葉にしたほうがしっくりくる人もいる。

言霊(ことだま)というのがあるけど、その言葉の“意味”より“響き”や“相手に伝わる印象(相手に何が伝わったか)”のほうが大事なんじゃないかと思わされた。

 

よくネットや本に書かれてる、「すみません」を「ありがとう」に変えようというのも無理して変えるんじゃなくて、その人の個性やキャラに合う言い方やトーンで言っていけば良いんじゃないかな。

ABOUT ME
akane
フリーランスWebデザイナー・ブロガー・ママ。兵庫県在住。 ライフスタイル・シンプルでゆるい暮らしを目指し中。